こんにちは、夢みるバクです。
2024年から新NISAを利用して資産形成中の個人投資家です!
フリーランスにおすすめの資産運用ってあるの?
将来に漠然としたお金の不安があるよ
資産運用できる資金が少ないから、やっぱりやめておくべきかな?
私もフリーランスなので将来のお金が不安な気持ちはすごく分かるよ
だからこそ、将来に備えて資産運用が必要になってきます。
- フリーランスがすべき資産運用4選
- 資産運用と一緒にできる節税方法
- 資産運用ごとのおすすめの人
- フリーランスが資産運用すべき5つの理由
- フリーランスが資産運用を始める前に知っておくべき3つのリスク
筆者自身フリーランスとして生計を立てており、資産運用を始めてから将来のお金の不安がなくなった経験があります。
毎月100円から資産運用できるため「今は投資する資金がないから…」と諦めず、資産運用に挑戦してみましょう。
今、思い切って資産運用を始めれば、老後はお金に困らないだけでなく、生活を豊かにする資産を築くことも夢ではありません。
この機会に資産運用を始めてみたい人は、本記事を参考にしていただけると嬉しいです。
NISA投資ブロガー
夢みるバク
Webライター&ブロガー5年目|月収50〜80万円|中身は30代男性、妻子持ち|たまにバイトで医療職の人|2024年からインデックスファンドを中心に投資開始|新NISAで誰でも資産2,000万円を目指せる方法について発信しています!
フリーランスがすべき資産運用4選|節税できるお得な制度
将来の備えを作りつつ、節税効果もあるフリーランスがすべき資産運用は、以下の4つです。
- 小規模企業共済
- NISA
- iDeCo(確定拠出型年金)
- 付加年金
小規模企業共済とは?
小規模企業共済とは、国の機関である中小企業基盤整備機構が運営であり、小規模企業の経営者や役員、フリーランス(個人事業主)の退職金制度です。
小規模企業共済の概要 | |
---|---|
運用主体 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
加入資格 | 小規模企業の経営者、役員。フリーランス(個人事業主) |
加入者数 | 約160万人 |
掛金(月額) | 月額1,000円〜70,000円(500円単位で設定可能) |
納付方法 | 月払い、半年払い、年払いから選択 |
掛金以外の手数料 | なし |
税制優遇 | 掛金全額が所得控除の対象 |
途中解約 | 可能(但し、20年以下で解約すると元本割れする) |
共済金受取方法 | 一括、分割、一括と分割の併用から選択(※退職・廃業時に受け取り可能) |
受取時にかかる税金 | 所得税・住民税(退職所得控除または公的年金等控除の対象) |
貸付制度 | 低金利での事業資金借入れが可能 |
小規模企業共済で資産運用するメリット
小規模企業共済制度のメリットは、以下の通りです。
- フリーランスでも退職金or個人年金が持てる
- 節税できる
- 収入に合わせて掛け金額を柔軟に変更できる
- いざという時の貸付制度がある
- 廃業や退職時のまとまった生活資金を作れる
- 共同経営者の加入もできる
小規模企業共済に加入して積立すれば、退職金や個人年金に相当する資金を準備できます。
退職金のないフリーランスにとって嬉しい制度だね
掛金は全額所得控除の対象になり、節税効果も大きいよ
また、その時の状況に応じて掛金額を変更できるため、収入が不安定なフリーランスでも安心して積立が可能です。
取引先が倒産したり、新事業でまとまった資金が必要など、掛金に影響しそうなこともあるからね
掛金額を調整できるだけじゃないよ
いざという時のために低金利の貸付制度もあり、資金面でも安心だよ
退職金や年金の積立に加えて、有事の際の備えできるのは嬉しいですね!
廃業や退職時のまとまった生活資金として積立する人もおり、共同経営者(事業パートナー)も加入できるため、家族経営の保障強化や節税効果を高めることもできます。
小規模企業共済で資産運用するデメリット
小規模企業共済のデメリットは、以下の通りです。
- 加入期間が12か月未満だと掛け捨てになる
- 20年(240ヶ月)未満の任意解約は元本割れする
- 共済金受給時に課税される
加入期間が12か月未満だと掛け捨てになります。
そのため、最初1年間は必要性の判断も兼ねて毎月1,000円ずつ積み立てて様子見するのがおすすめです。
仮に1年未満で解約したとしても損失額を最小限に抑えられ、1年1ヶ月からは掛け捨てにはなりません。
1度掛け始めたら元本割れはしたくないって気持ちもあるんだよ
それなら最低20年以上は掛け続ける必要があるよ
ただし、以下の条件に当てはまる場合だけであり、法人の解散や役員の病気・けがなどやむを得ない理由があれば、元本割れはしないのでご安心ください。
- 20年未満で任意解約する
- 12か月以上掛金を滞納する
滞納による機構解約を回避するためには、掛金の減額をして積立継続ができるよう調整する必要があります。
あと気になるのが、受け取る時の税金についてだよ
共済金の受給は課税されるよ
コツコツ貯めたお金にも課税されるの…それなら貯金の方がいいんじゃない?
共済金は一括(退職所得)または分割(公的年金等の雑所得)で受け取ります。
共済金の課税額 | |
---|---|
一括 | 課税対象額 = (収入金額 – 掛金総額 – 退職所得控除額) × 1/2 |
分割 | 課税対象額 = 毎年の受取額 – 掛金相当額 |
退職金は他の所得とは分離課税されるため、一時所得として受け取るよりも税金面で有利です。
分割受取についても単年度の課税対象額を抑えられるため、一定の節税効果が期待できます。
新NISAとは?
NISAとは、個人投資家向けの少額投資非課税制度です。
概要は以下の通りです。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
---|---|---|
非課税保有期間 | 無制限 | 無制限 |
制度(口座開設期間) | 恒久化 | 恒久化 |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有限度額 | 1,800万円 | 1,200万円(内数) |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託(※金融庁の基準を満たしたものだけ) | 上場株式・投資信託など |
対象年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 |
新NISAで資産運用するメリット
NISAのメリットは、以下の通りです。
- 非課税で資産運用できる
- 非課税期間が無期限
- 少額スタート&低コスト運用
- 老後資金(退職金や年金)が確保できる
新NISA制度を活用した資産運用なら非課税で運用できます。
これまでは資産を受け取るのに20,315%の税金がかかっていたんだ
そして、2024年1月から始まった新NISA制度を活用した積立投資なら、非課税期間が無期限となり、生涯に渡り税制優遇を受けられるようになりました。
非課税になったのは嬉しいけど、投資できる資金に限りがあるんだよ
ネット証券でNISA口座を開設すれば100円から投資できるため、資金に余裕がなかったり、不安がある人でも安心して始められます。
投資信託(優良企業のパッケージ商品)へ投資するなら、運用コストは抑えつつ、長期積立投資を前提に着実な資産形成が可能です。
長期投資って具体的には何年くらいかかるの?
最低でも10〜15年は積立投資した方が運用成績が良いよ
つまり、退職まで(厳密にはフリーランスに退職はない)10〜15年以上の期間がある人なら、NISAによる老後資金も十分作れます。
投資信託(インデックスファンド)による投資については、以下の記事で詳しく解説しています。
新NISAで資産運用するデメリット
NISAのデメリットは、以下の通りです。
- 短期で大きな資産形成ができない
- 元本割れする可能性がある
- 海外移住が難しい
まず、短期間での大きな資産形成は難しいです。
なぜなら、新NISAによる資産形成は長期・積立・分散が前提の制度だからです。
だからこそ、年金や退職金としての資産運用に向いているんだね
市場変動で短期的な元本割れリスクはありますが、10〜15年以上の長期保有でリスク軽減ができます。
また、NISAは国内在住者を対象とした制度のため、海外移住時の継続が難しいでしょう。
税金対策や取引先の関係で海外移住を検討中のフリーランスにとっては、悲しいね
ただし、海外転勤など一時的に国外に住む人については、必要な手続きを行うことでNISA口座の継続ができます。
詳しくは、以下の記事で解説しています。
新NISAを利用した資産形成をする際の注意点として、小規模企業共済やiDeCoと違い掛金は所得控除の対象になりません。
新NISAについて詳しく解説した記事は、以下の通りです。
iDeCo(確定拠出型年金)とは?
iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金の略で、自分自身の老後の資金を準備するための制度です。
iDeCoの概要 | |
---|---|
運用主体 | 国民年金基金連合会 |
加入資格 | 20歳以上60歳未満の日本在住者 |
掛金(月額) | 5,000〜68,000円(※加入者の状況により異なる) |
金額の変更 | 年1回可能 |
積立限度額 | 年間14,4〜81,6万円(※加入者の状況により異なる) |
運用商品 | 定期預金、投資信託、保険 |
税制優遇 | 【拠出時】拠出額に応じた所得控除 【運用時】運用益が非課税 【受取時】公的年金等控除 or 退職所得控除 |
受取開始年齢 | 原則60歳から |
共済金受取方法 | 一括金または分割 |
iDeCo(確定拠出型年金)で資産運用するメリット
iDeCoのメリットは、以下の通りです。
- 長期的な資産形成ができる
- 少額(月額5,000円)から始められる
- 3つの税制優遇が受けられる
- 他の確定拠出年金に移動ができる
iDeCoは原則60歳まで掛金の受取ができません。
これをデメリットに感じる人もいますが、見方を変えれば長期的に資産形成できるチャンスです。
投資金額も毎月5,000円からと少額スタートでき、以下3つの税制優遇も受けられます。
iDeCoの概要 | |
---|---|
【拠出時】拠出額に応じた所得控除 | 掛金全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象になる |
【運用時】運用益が非課税 | 運用益が非課税になることで運用の負担がなくなる |
【受取時】公的年金等控除 or 退職所得控除 | 毎月少しずつ年金として受け取るなら「公的年金等控除」、一括でまとめて受け取るなら「退職所得控除」が適応される |
3つの税制優遇を活用することで、個人年金で老後資金を作りつつ、現在進行形で節税もできるのです。
また、他の拠出年金制度にiDeCoの個人管理資産を移すこともできます。
転職などで企業型確定拠出年金を設けているところもあるよ
つまり、転勤によりiDeCoの継続ができなくなる心配がなくなりました。
iDeCo(確定拠出型年金)で資産運用するデメリット
iDeCoのデメリットは、以下の通りです。
- 給付年齢は60歳〜75歳。ただし…
- 給付額が元本を下回るリスクもある
- 各種手数料がかかる
- 課税所得がないと掛金の所得控除が受けられない
- 本人の所得のみ控除される
iDeCoは加入期間が10年未満の場合、受給年齢が繰上げになります。
30代で始めるなら問題ないけど、50代後半だと受給開始年齢に柔軟性がなくなるね
また、投資信託で運用した場合、元本割れのリスクもあります。
一方でプロも運用を任せる投資信託で運用するなら、信託報酬という運用コストがかかります。
元本割れのリスクが絶対に嫌な人は運用益は期待できないけど、定期預金型で積立する方法もあるよ
税制優遇の対象は、本人のみです。
夫がiDeCoをしているからといって妻まで税制優遇は受けられません。
税制優遇の恩恵を受けたければ、各自iDeCoに加入する必要があります。
iDeCoの基礎知識については、以下の記事で解説しています。
付加年金とは?
付加年金とは、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せで払うと、将来受け取る年金額が増額される制度です。
増額される金額は「納付月数×200円」です。
小規模企業共済の概要 | |
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対象者 | 国民年金第1号被保険者(自営業者、学生など)、任意加入被保険者 |
保険料 | 月額400円(国民年金保険料に上乗せ) |
加入期間 | 20歳〜60歳まで(最大40年間) |
年金額の増額 | 納付月数 × 200円 |
受給開始年齢 | 65歳(老齢基礎年金と同時) |
受給期間 | 終身 |
申込方法 | 市区町村役場や年金事務所で手続き |
注意点 | 国民年金基金加入者は付加保険料を納付できない |
付加年金で資産運用するメリット
付加年金のメリットは、以下の通りです。
- 納付した保険料は2年間で元が取れる
- 老後基礎年金の繰り下げ受給で付加年金も増額される
- 保険料(掛金)は全額が所得控除の対象
受給開始後2年間で元が取れる仕組みになっています。
受給期間は終身だし、かなりお得な制度ってことだね!
また、繰り下げ受給することで受給額を増額してもらえます。
参考:生命保険文化センター/老齢年金の繰上げ・繰下げ受給について知りたい
NISAやiDeCoなど他で老後資金が潤っているなら、受給年齢を繰り下げして受取金額を増額させるのも選択肢の一つです。
付加年金で資産運用するデメリット
付加年金のデメリットは、以下の通りです。
- 65歳以前に亡くなった場合は保険料は掛け捨てになる
- 年金受給年齢〜67歳未満に亡くなると支払保険料と年金受取額の差額が損失になる
- 老後基礎年金の繰り上げ受給で付加年金も減額される
付加年金は老齢基礎年金とセットで受け取ることが前提なので、65歳未満で亡くなると保険料は掛け捨てになります。
受給開始後2年以上で元が取れるため、それ以前に亡くなった場合も元本割れする点に注意しましょう。
基本的には年金受給開始年齢は65歳だから、67歳以前に亡くなると元本割れするってことだね
また、何らかの理由で後基礎年金の繰り上げ受給をすると、付加年金も減額されます。
参考:生命保険文化センター/老齢年金の繰上げ・繰下げ受給について知りたい
60歳0ヶ月まで繰り上げ受給すると24%も減額されます。
受給額が1/4になっても繰り上げ受給したいかどうかを考える必要がありそうだね
【比較表あり】どの資産運用にどんな人がおすすめ?
これまでに解説した4つの資産運用を比較して、各資産運用にどんな人はおすすめかをお伝えします。
項目 | 対象者 | 拠出限度額 | 非課税期間 | 運用商品 | 税制優遇 | おすすめの人 |
---|---|---|---|---|---|---|
小規模企業共済 | 個人事業主、小規模企業経営者 | 月額7万円まで | 運用中は非課税 | 預金 | 掛金全額所得控除 | ・個人事業主など ・退職金の準備をしたい ・低リスクで資産形成したい |
新NISA | 18歳以上 | 年間240万円(成長投資枠) 年間120万円(つみたて投資枠) | 無期限 | 上場株式、投資信託等 | 運用益非課税 | ・まとまった資産を作りたい ・投資商品の選択肢を広げたい ・自由に引き出したい |
iDeCo | 20歳〜65歳未満 | 年間14.4〜81.6万円(職業により異なる) | 運用中は非課税 | 定期預金、保険、投資信託など | 【拠出時】拠出額に応じた所得控除 【運用時】運用益が非課税 【受取時】公的年金等控除 or 退職所得控除 | ・個人年金の積立と節税を同時にしたい ・60歳までは増やした資産を触る予定はない |
付加年金 | 国民年金第1号被保険者、任意加入被保険者 | 月額400円 | − | 国が運用 | 掛金全額所得控除 | ・毎月の負担額を最小限に抑えつつ、受給金額を増やしたい |
各個人で現在・将来の状況はことなるため、ご自身に最適な資産運用を選べるようになりましょう。
フリーランスが資産運用すべき5つの理由
フリーランスが資産運用すべき理由は、以下の5つです。
- 資産が増え、お金に対する不安がなくなる
- 少額から始められる
- ほったらかし投資ができる
- 節税になる
- 確定申告が不要
5つの理由を知っているかどうかで資産額や運用益に大きな差がでるため、ぜひこの機会に学んでおきましょう。
理由①:資産が増え、お金に対する不安がなくなる
フリーランスをしると将来のお金の不安が尽きないよ
私もフリーランスだから、すごく気持ちが分かるよ
業務委託という雇用形態上、いつ契約終了や打ち切りにされる分からず、常に不安が付きまといますよね。
そこで、早いうちから資産形成できれば、老後や子どもの学費などの大きな出費に備えられ、将来の金銭的不安を解消できます。
お金の不安が強いと、仕事のパフォーマンスが落ちたり、冷静な判断ができなくなったりするなど、フリーランスにとっての致命傷の原因になりかねません。
また、資産が増えると仕事の選択肢が広がり、より自由に働き方を選べるようになります。
例えば、緊急の出費や収入の変動にも柔軟に対応できるね
金銭的なストレスが軽減され、精神的な余裕も生まれます。
理由②:少額から始められる
フリーランスが資産形成を始めやすい理由の一つに、少額からスタートできる点があります。
フリーランスは会社員と異なり、社会保険料を全額自己負担するなど金銭的な負担が大きい側面があります。
また、収入が不安定なため、毎月まとまった金額を積立て流のが難しいと悩む人も少なくありません。
毎月、安定的に大金が稼げてればいいんだけど、現実は甘くなくて…
一方で新NISA(ネット証券)なら毎月100円から積立投資ができ、収入の変動に応じて柔軟に投資額を調整できるため、無理なく始められます。
少額から始めることで、投資に慣れながら徐々に金額を増やしていくこともできるね
投資額が元本割れしたら不安との理由から資産形成に踏み出せない人は、まずはネット証券で口座開設して始めて見ると良いでしょう。
ネット証券の開設がお済みでない方は、以下の記事から口座開設をしてみましょう。
理由③:ほったらかし投資ができる
フリーランスが資産形成するなら投資信託(インデックスファンド)へ積立投資をするのがおすすめです。
なぜなら「ほったらかし投資」ができ、仕事に充てれる貴重な時間を損なうこともないからです。
特に成果報酬型の業務委託では、収入の高低が死活問題に直結します。
投資の勉強や日々の値動きをチェックする時間は、むしろ仕事に充てたいものです。
でも、株の値動きや経済ニュースをチェックしたりと投資をするなら時間が取られちゃうよね
それは、個別株投資やFXなど常に値動きを確認して利益を出す投資をする場合だけだよ
投資信託(インデックスファンド)は短期的な絵動きや市場変動に動じることなく、長期的な経済成長の恩恵に乗っかる投資手法です。
10〜15年の長期投資で資産を増やすため、基本的にはほったらかしでOKなんだ
ほったらかし投資について詳しく知りたい人は、以下の記事をどうぞ!
ほったらかし投資を失敗しないためのポイントやおすすめの商品など、かなり具体的な内容をお伝えしています。
理由④:節税になる
小規模企業共済やiDeCoは、フリーランスが節税しながら安全に資産形成できる有効な手段です。
小規模企業共済の掛金は、全額が所得控除の対象となります。
例えば、月7万円(年間84万円)を上限に積み立てれば、その分だけ課税所得が減少します。
同様に、iDeCoの掛金も全額が所得控除の対象です。
フリーランスの場合、年間最大81.6万円まで拠出でき、この金額も課税所得から差し引かれます。
貯蓄や投資など、どうせ資産を貯めるなら節税ができた方が良いもんね
経費だけではあまり節税効果が感じられないフリーランスの人でも、毎月の積立金額分の節税ができれば効果を実感しやすいでしょう。
理由⑤:確定申告が不要
新NISA制度を活用して投資するなら確定申告は不要です。
毎年、確定申告で2〜3月は振り回されるから、その負担が増えないって分かっただけでも投資に前向きになれるよ
例えば、以下の場合は確定申告を免除されます。
- NISA口座で投資をしている
- 特定口座(源泉徴収あり)を利用している
- 株式投資で得た利益が配当金のみ
新NISAは非課税枠を1,800万円まで設けており、この範囲内で投資して得られた利益(運用益)に対しては課税されません。
株式投資で特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、譲渡益から税金が自動的に差し引かれて納税されるため、確定申告は不要です。
また、配当金(株式投資の場合)や分配金(投資信託)は所得であり、20.315%が受取時に源泉徴収されているため、確定申告はいりません。
後で面倒な手間が発生しないためにも、確定申告についても抑えておけたので安心だね
参考:松井証券/株式投資信託の分配金について、確定申告は必要ですか。
フリーランスが資産運用を始める前に知っておくべき3つのリスク
実際、資産形成はしてみたいけど、漠然と不安があるよ
それなら資産形成を始める前に抑えておくべくリスクについて一緒に勉強してみよう!
- 毎月一定額の投資をすることが前提
- 元本割れの可能性がある
- 短期間で大きく資産は増やせない
リスク①:毎月一定額の積立投資をすることが前提
毎月一定額の積立投資をすることでリスク分散した安全な資産形成ができます。
特に投資信託(インデックスファンド)で投資するなら、これまでの投資の歴史でも毎月一定額の積立投資をすることで運用成績が上がると証明されています。
お金がある時にまとめて投資しちゃダメなの?
まとめて投資する場合は時期の見極めが必要で、初心者には難しいんだ
無理に値動きを予測して投資商品を購入すると思わぬタイミングで大きく損益を出す危険性があるため、注意しましょう。
一方で、毎月決まった日に一定額を投資する方法をドルコスト平均法と言います。
ドルコスト平均法とは、価格変動のある商品を定期的に一定金額で購入する投資手法です。
この投資手法により、長期的にみて相場よりも商品を安く買い、長期運用にて資産を確実に増やせます。
- 学習コストを抑えられる
- 少額から始められる
- 投資のタイミングを気にしなくて良い
- 商品を選ぶ手間がない
- 高値掴みのリスク管理ができる
5つのメリットからも分かる通り、投資初心者でも簡単に始められます。
また、自動積立投資にしておけば入金を忘れない限り、完全自動化で資産運用できます。
ドルコスト平均法について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
リスク②:元本割れの可能性がある
投資をする以上、元本割れのリスクはあります。
株式や投資信託などの投資商品は、市場の変動に応じて価格が上下します。
そして、経済状況や企業業績の向上により株価が上がれば利益になる一方、経済の停滞や業績が悪化すると株価下落に伴って損失もします。
特に短期間で見ると、市場は大きく変動する可能性があるよ
例えば、世界的な金融危機や自然災害などの予期せぬ出来事は、急激な株価下落を引き起こす要因です。
一方で長期的な視点で分散投資ができれば、これらのリスクを軽減できます。
複数の資産に分散投資することで、特定の資産の下落による影響を抑えられるからです。
さっき紹介していた投資信託(インデックスファンド)の長期・積立・分散投資のことだね
その通りだよ
もう投資についてしっかり理解できてるなんて凄いね!
インデックスファンドによる長期・積立・分散投資の方法は、以下の記事で解説しています。
リスク③:短期間で大きく資産は増やせない
投資では短期間で大きな資産は築けません。
でも広告動画やバナーとかで「3ヶ月で億り人」「投資で数千万円ゲット」など見るよ
全部が全部ではないけど、それは詐欺広告か投機(ギャンブル)のどちらかだよ
投資は基本的にゼロサムゲームではありません。
むしろ、経済成長の恩恵を投資家全員で分け合うプラスサムゲームです。
ゼロサムゲーム?プラスサムゲーム?
ゼロサム・マイナスサムゲーム | 一方の利益が他方の損失になるゲームのこと ex. 麻雀や競馬、競艇…etc |
プラスサムゲーム | 参加者全員の利益と損失の合計がプラスになるゲームのこと ex. インデックス投資や配当金狙いの株式投資…etc |
インデックス投資や配当金狙いの株式投資などは、短期間で大きな利益は期待できませんが、好景気時には確実に富の再分配が行われるプラスサムゲームです。
短期的に大きな資産を得るにはギャンブルなどの投機がありますが、基本的には損をするだけなのでおすすめできません。
ただし、人によっては投機も人生を豊かにするため、投資・投機の良し悪しはない点に注意しましょう。
あくまで資産をコツコツでも確実に増やしたいなら、投資により資産形成が再現性が高く、初心者におすすめです。
【おまけ】フリーランスが資産運用以外でできる節税方法3選
少し本題から外れますが、この機会に資産運用以外でフリーランスの人が節税できる方法について、3つ紹介します。
- 経費を増やす
- 控除を活用する
- ふるさと納税をする
節税方法①:経費を増やす
個人事業が忙しくて最低限の経費しか落としていないよ
それはもったいないよ
経費が増えれば、それだけ節税になるよ
見落とされがちな経費にできる項目 | ||
---|---|---|
自宅兼事務所の経費 | 水道光熱費 | 事業で使用する割合に応じて按分計算 |
家賃 | 自宅の一部を事務所として使用している場合、使用面積に応じて按分計算 | |
通信関連費用 | インターネット料金 | 事業用途の割合 |
スマホ料金 | 事業用途で使用している場合、その分を経費として計上可能 | |
交通費 | 駐車場代 | 取引先訪問時の駐車場代は「旅費交通費」として経費 |
高速道路料金 | 事業関連の移動で使用した場合 | |
その他の項目 | 接待交際費 | 取引先との会食費用など |
広告宣伝費 | SNSの有料広告費用やウェブサイト制作費など | |
消耗品費 | 文具や清掃用品など、事務所で使用する小額の物品 |
他にも事業内容によって様々な項目で経費にできます。
ただし、事業に直接関係する項目でないと経費にできない点に注意しましょう
経費にできるところは計上して、少しでも節税できると良いですね。
節税方法②:控除を活用する
控除とは、税金の計算において課税対象となる金額から一定額を差し引くことです。
控除って具体的に何があるの?
青色申告特別控除が有名だね
フリーランスなら白色もしくは青色申告にて確定申告書類を提出します。
それぞれの申告方法の特徴は、以下の通りです。
項目 | 白色申告 | 青色申告 |
---|---|---|
申請手続き | 特別な申請不要 | 税務署への事前申請が必要 |
記帳方法 | 簡易な記帳で可 | 複式簿記による詳細な記帳が必要(65万円控除の場合) |
税制上の優遇措置 | 基本的に優遇措置なし | 最大65万円の所得控除が可能 |
提出書類 | 確定申告書と収支内訳書 | 確定申告書、青色申告決算書、貸借対照表など |
赤字の繰越 | 不可 | 3年間の繰越が可能 |
専従者給与 | 専従者控除のみ | 青色事業専従者給与として経費計上可能 |
青色申告で確定申告を申請すると、最大65万円の所得控除が受けられます。
所得(総収入から経費を引いた額)にかかる所得税が最大で65万円分も免除されます。
例えば、総収入500万円で経費が100万円だと400万円になり、課税所得は335万円の計算です。
400万円から335万円かで納税額が大幅に変わるから、青色申告で申請した方が断然お得だね
また、万が一赤字が出た年があっても、3年間は赤字を持ち越せます。
そのため、翌年・翌々年の所得と相殺して課税所得を減らし節税できます。
もし青色申告をしていないなら、以下の準備だけで簡単に始められるよ
- 青色申告承認申請書を税務署に提出
- 青色申告決算書・確定申告書の作成(※会計ソフトなら簡単)
- e-TAXで自宅から書類提出
青色申告承認申請書とは「今年から青色申告で確定申告書類を提出したいです!」という意思表明書のようなものです。
税務署で書類をもらい、簡単な事項を記入後に提出するだけなので今日からでもできそうですね!
問題は次だよ!
毎年の書類作成が面倒だから、白色申告で済ませているんだよ
貸借対照表や損益計算書など青色申告の書類は確かに面倒だよね
そんな時はクラウド会計ソフトを使うと、書類作成の手間を大幅に減らせます。
フリーランスに成り立てで税金について無知、簿記や会計の知識に自信がない方でも必要事項を入力するだけで簡単に確定申告書類が作成可能です。
また、口座連携システムがあり、毎月の手書き帳簿や勘定科目の設定なども不要になります。
スマホからも編集できたり、レシートを写真モードで撮るだけで自動で帳簿処理もしてくれるため、出先の隙間時間で面倒な帳簿作業も簡潔!
私もフリーランスになってからずっと使ってて、確定申告の書類は1日で終わらせられるよ
確定申告の時期が近づくと毎年憂鬱になってたけど、これで楽になりそうだよ
まだクラウド会計ソフトを導入していない人は、以下のリンクをチェックしてみてください。
チェック!
節税方法③:ふるさと納税をする
ふるさと納税ってよく聞くけど、実際は良いの?
やらないともったいないぐらいお得な制度だよ
ふるさと納税は、税金の使い道を選択でき、返礼品も受け取れる制度です。
寄付額から2,000円を引いた金額が所得税と住民税から控除されるため、実質的な自己負担は2,000円のみです。
さらに、寄付額の3割以内の返礼品を受け取れます。
参考:ふるラボ/ふるさと納税に節税効果はない?仕組みやメリットをわかりやすく解説
ただし、控除には上限があり、年収や家族構成によって異なります。
参考:ZAI/「ふるさと納税」のやり方、仕組み、控除が受けられる寄付金の上限などをわかりやすく解説! 初心者が押さえておくべき「ふるさと納税」の基本を丸ごと紹介!
フリーランスなら小規模企業共済やiDeCoに入っている人もいるけど、その場合は給与収入はどうなるの?
その場合は、課税所得が下がるため、寄付の上限額も一緒に下がるよ
ふるさと納税自体は寄付したい自治体や返礼品を選び、寄付すると証明書が発行されます。
この証明書を確定申告として提出すれば、節税しながら豪華な返礼品を受け取ることができます。
ちなみに我が家はトイレットペーパーにしているよ
生活必需品で浮いた分を投資に回せば一石二鳥!
お客様からの2024年アンケートで認知度No,1(※2024年1月時点 調査実施機関:(株) インテージ)の「さとふる」は豊富な選択肢をランキング形式で確認できるため、ふるさと納税初心者の人でも簡単に納税先を選べます。
見るだけでも楽しいので、ぜひチェックしてみてください。
チェック!
まとめ:収入が安定しないからこそフリーランスの資産運用は重要
今回は、これから投資を始める初心者に向けて、「フリーランスの資産運用」についてざっくり解説しました。
フリーランスがすべき資産運用は、以下の4つでした。
- 小規模企業共済
- 新NISA
- iDeCo(確定拠出型年金)
- 付加年金
資産運用ごとのおすすめの人は、以下の通りです。
項目 | おすすめの人 |
---|---|
小規模企業共済 | ・個人事業主など ・退職金の準備をしたい ・低リスクで資産形成したい |
新NISA | ・まとまった資産を作りたい ・投資商品の選択肢を広げたい ・自由に引き出したい |
iDeCo | ・個人年金の積立と節税を同時にしたい ・60歳までは増やした資産を触る予定はない |
付加年金 | ・毎月の負担額を最小限に抑えつつ、受給金額を増やしたい |
いずれの資産運用についても今日から無料で始められるものばかりです。
コツコツ積み上げていくため短期的な成果は見えずらいですが、収入が不安定なフリーランスにとって将来的なお金の不安を解消できることは嬉しいのではないでしょうか?
お金の不安があって仕事は手につかない日もあるから、これでやっと解放されるよ
早速始めたい人向けに、資産運用のための口座開設先(証券会社)についてまとめた記事も紹介しておくね
新NISA・iDeCoそれぞれのおすすめの大手証券会社は、以下の記事で紹介しています。
新NISAはこちら
iDeCoはこちら
投資についてわかならいことがあれば、このブログに質問をしてみてね。
以上、夢みるバクでした!