こんにちは、夢みるバクです。
2024年から新NISAを利用して資産形成中の個人投資家です!
ETFってどんな投資商品なの?
投資するメリット・デメリットについて知りたい
今回はETFの基礎知識について勉強していくよ
- ETFとは
- ETFに投資するメリット・デメリット
- ETFにかかる各種税関と非課税にする方法
ETFに投資するなら、この記事でお伝えする基礎知識を押さえておかないと損をする可能性が高まります。
メリット・デメリットを理解して、対策をした上で安心して投資できるようになりましょう。
NISA投資ブロガー
夢みるバク
Webライター&ブロガー5年目|月収50〜80万円|中身は30代男性、妻子持ち|たまにバイトで医療職の人|2024年からインデックスファンドを中心に投資開始|新NISAで誰でも資産2,000万円を目指せる方法について発信しています!
ETF(上場投資信託)とは
ETF(上場投資信託)は、「Exchange Traded Fund」の略で、金融商品取引所に上場されている投資信託の一種です。
ETF(上場投資信託)の2種類の運用方法
ETFってどうやって運用されているの?
ETFには2種類の運用方法があるよ
現物拠出型ETF
現物拠出型ETFは、証券会社や大きな投資家が、実際に市場で買ったたくさんの株のセットを運用会社に渡し、その株のセットをもとにETFを作る仕組み(現物株バスケット)です。
イメージがつかないよ
お店を例えると分かりやすいよ
商品を仕入れる人(証券会社)が株や債券などさまざまな商品を仕入れ、販売店(運用会社)に渡します。
販売店はその商品を1つの商品セット(現物株バスケット)にして販売します。
商品セットの価値は、集めた商品の価値と連動するよ
つまり、仕入れた商品を市場の値動きに連動する形でパッケージ化して販売するイメージです。
リンク債型ETF
リンク債型ETFは、特定の指数や指標に連動するように設計された債券(リンク債)に投資することで、その指数の動きに合わせて価値が変わるETFです。
こちらもお店を例えると分かりやすいよ
融資先(証券会社)がお店(運用会社)にお金を渡し、そのお店が特定の商品(リンク債)を買って、その商品をパッケージ(ETF)にして販売します。
商品パッケージの価値は、その中に入っている商品(リンク債)の価値に連動するよ
つまり、商品の仕入れ費用を証券会社からもらって、運用会社が実際に仕入れから販売まで行うイメージです。
ETFと投資信託の違い
ETFと投資信託の主な違いは、以下の通りです。
ETF(上場投資信託) | 投資信託 | |
---|---|---|
上場・非上場 | 上場 | 非上場 |
取得価格 | 常に変動 | 1日1回算出される基準価額 |
費用(信託報酬) | 一般的に投資信託より低め | 一般的にETFより高め |
分配金・配当金 | 分配金は課税対象 元本払戻金(特別分配金)はなし | 普通分配金は課税対象 元本払戻金(特別分配金)は非課税 |
ETFは証券取引所に上場しており、株式のようにリアルタイムで売買できるのに対して、投資信託は1日1回の基準価額で売買されるのみです。
費用面においても投資信託よりETFの方が低い傾向にあるため、低コストで運用したい人はETFがおすすめです。
詳しい内容は、以下の記事で解説しています
ETF投資に向いている人の特徴
ETFって自分に向いている投資なのか分からないよ
投資信託だけで良いような気もしてきたよ
ちょっと待って!
以下の特徴があればETF投資の方が向いているかもよ
- リアルタイムで売買したり、値動きを把握したりしたい人
- 低コストで運用したい人
- 分散投資の選択肢を広げたい人
投資信託(インデックスファンド)は1日1回しか基準価格が算出されません。
リアルタイムな値動きを把握できないから、基準価格の次回更新まではわからないってことね
一方のETFはリアルタイムで値動きを確認でき、いつでも売買できます。
柔軟性の高い取引をしたいならETFに軍配が上がるよ
また、信託報酬においてもETFの方が安い傾向にあるため、投資で増やした資産をできるだけ多く受け取るためにコストカットしたい人にもおすすめです。
インデックスファンドとETFはどちらも分散投資が可能なので、選択肢を広げる意味でもETFを検討する価値があるよ
取引時間・価格
ETFがライフスタイルや予算内での投資先になりそうか分からないよ…
それなら取引時間・価格について一緒に確認してみよう!
取引時間 | 平日の前場(9:00~11:30) 平日の後場(12:30~15:00) ※東京証券取引所(東証)の場合 |
取引価格 | ETFの最低買付金額 = 売買単位 × 取引所価格 |
ETFは証券取引所の取引時間中であれば、いつでも売買ができます。
ネット証券なら購入自体は24時間できるよ
例えば、夜の20時に購入したら翌日の取引として反映されるイメージです!
また、最低買付金額は銘柄ごとに決められた売買単位(1口〜、10口〜、100口〜など)に、取引時の基準価格をかけた金額になります。
リアルタイムで変更しているため、計算していると思った金額で購入できなかったなんてことになるケースもある
値動き予測や計算などに慣れておかないと、初めのうちは購入自体に難しさを感じるかもしれません。
ETFの売買方法
ETFはどうやって売買す流の?
ETFの売買には「指値(さしね)注文」「成行(なりゆき)注文」の2種類があります。
これら2種類から自分に合っていそうな売買方法を選べるようになりましょう!
指値注文
指値(さしね)注文とは、自分が「買いたい」または「売りたい」価格をあらかじめ指定して注文を出す方法です。
例えば、「このETFを1000円で買いたい」と指値注文を出した場合、そのETFの価格が1000円になったときにだけ取引が成立します。
逆に、売りたい場合も同様に「このETFを1500円で売りたい」と指定し、その価格になったときに売ることができます。
つまり、常に値段を気にせず希望した金額に達した時だけ購入できるってことね
ETF初心者には安心して売買できる方法だね
希望価格で売買ができるメリットがある一方で、指定した価格に達しなければ取引が成立しないというデメリットもある
成行注文
成行(なりゆき)注文とは、価格を指定せずに「今すぐ買いたい」または「今すぐ売りたい」ときに使う注文方法です。
現在の市場価格で即座に購入できるため、自分のタイミングで取引を進められるメリットがあります。
一方で、価格が予想以上に高くなったり安くなったりする可能性があるというデメリットも考慮しておく必要があるでしょう。
価格が気になる場合、値動きの予測や銘柄の特徴などを押さえておく必要ががあるため、初心者には難易度の高い売買方法と言えます
ETFに投資する3つのメリット
ETFを始める前にどんなメリットがあるかも把握しておきたいな
そうだね!
ETFのメリットが分かれば、投資スタイルに合わせて必要な時に活用できるようになるよ
では、3つのメリットについて見ていきましょう。
分散投資ができる
ETFにも挑戦してみたいけど。投資では大きな損失を出したくないんだよね
分散投資によるリスク軽減の観点からもETFはおすすめだよ
ETFはさまざまな商品のパッケージであり、指数に連動(パッシブ型)して値動きします。
1銘柄に全額投資する株式投資と違い、株や債券などさまざまな企業の良いところを少しずつ掻い摘んで投資できるため、インデックスファンドと同様に分散投資ができます。
ただし、レバレッジを効かせたようなハイリスクなETF商品もあるため、商品選びには注意しましょう!
低コストで運用できる
初心者だからプロに運用を手伝ってもらいたいけど、資金にも限りがあるよ
運用コストを少しでも抑えて投資したいならETFも選択肢の一つだよ
インデックスファンドと比較して、ETFは信託報酬(運用手数料)が安い傾向にあります。
また、運用方法が「現物拠出型ETF」であれば証券取引所で取引されるため、設定・解約にかかる費用はかかりません。
つまり、手数料がかかる部分には一般投資家は関わらないため、必然とコストが発生しないことになります。
リアルタイムで値動きが分かる
ETFは証券取引所に上場しているため、取引所が開いている時間帯であれば、投資家はリアルタイムで価格を確認しながら売買できます。
市場の動きに応じて即座に売買注文を出きるため、リスク回避の観点からも柔軟性が高い投資と言えるね
インデックスファンドのような投資信託は、基準価格が1日1回しか更新されないため、リアルタイムな値動きを考えて売買できません。
ETFに投資する2つのデメリット
ETFに投資する前に知っておきたい2つのデメリットについて解説します。
デメリットに対する解決策もあわせてお伝えするので、ご安心ください。
市場価格と基準価格の乖離(かいり)がある
ETFの価格は、以下の2つの価格から決定されます。
市場価格 | ETFが証券取引所で売買される価格 リアルタイムで変動し、売り手と買い手の需要と供給によって決まる |
基準価格 | ETFが保有する資産を時価で評価して算出される価格 ETFの純資産総額をその日の口数で割ったものであり、通常1日に1回、運用会社によって公表される |
上場株式としての「市場価格」と投資信託としての「基準価格」によりETFの価格は決定されるよ
ETFの市場価格は、株式市場での需給によって決まります。
投資家の売買活動が活発になると需給バランスが変わり、市場価格が基準価額から乖離してしまいます。
他にも基準価格は1日1回しか更新されないよ
そのため、リアルタイムで変動する市場価格とは異なり、基準価額は前日の終値をもとに算出されるため、取引時間中の市場の動きを反映しません。
つまり、リアルタイムで値動きする市場価格と、1日1回更新の基準価格が常に連動しているわけではないってことね
分配金が自動で再投資されない
基本的には、自動的に再投資する仕組みがありません。
分配金は現金で支払われるため、再投資を希望する場合は手動で買い付けを行う必要があります。
再投資されないメリットは、分配金の使い道を自分で決められることです。
同じ銘柄や他の投資先への投資、生活資金としてなど様々な選択肢が持てるのは強みだよ
迷ったら同じ銘柄へ投資しておけば間違いないよね?
絶対良いとは言い切れないけど、定期的な分配金が出る商品なら市場価格が安定している証拠だからなね
一方で、臨時収入としてただの浪費に使ってしまう可能性もあるので、注意しましょう。
どうしてもETFの再投資設定がしたいなら、マネックス証券など一部の証券会社では米国株・米国ETFのみで再投資(配当金再投資サービス)を提供しています。
参考
マネックス証券
ETFにかかる各種税金【※非課税にするも解説】
ETFにかかる税金を理解しないまま投資すると、損をする可能性が高まります!
そこで、この章ではETFに関する税金とその対策について解説します。
絶対に損をしたくないから、ここで完璧に理解しておきたいよ
ETFにかかる2つの税金
まずは「売買益に対する課税」と「分配金に対する課税」の2つの税金について解説します。
売買益に対する課税
ETFを売ったときに得られる利益が「売買益」です。
例えば、ETFを10万円で買って、12万円で売った場合、その差額の2万円が売買益になります。
そして、ETFの売買益は譲渡所得であり、申告分離課税の対象となります。
申告分離課税とは、給与とは別に株式や土地の譲渡所得、先物取引などの所得にかかる税金のこと。確定申告の申請にて納税を行う
ETFの売買益は税率「20.315%(所得税15.315%、住民税5%)」だよ
え!!頑張って増やした資産をそんなに取られるの…
したこともない確定申告もしないといけないし…
安心して!
NISAでETFに投資をすれば一定金額までは非課税になるよ
新NISAでは、つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円の非課税枠が設けられています。
加えて、証券会社で「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶと税金を自動的に引いてくれるため、確定申告も不要となります。
分配金に対する課税
ETFの分配金は、ETFが投資している株や債券から得られた利益の一部を投資家に分配するものです。
例えば、銀行預金で利子がつくのと同じです。
そして、ETFの分配金は配当所得であり、こちらも申告分離課税の対象となります。
ETFの分配金の税率も「20.315%(所得税15.315%、住民税5%)」だよ
税金、ぜいきんって、もうお腹いっぱいだよ…
安心して!
こちらもNISAを活用すれば非課税にできるよ
また、分配金は支払われる時に源泉徴収されるため、確定申告は不要です。
売却益・分配金のどちらも新NISA制度を活用して投資することで、非課税かつ確定申告を不要にできるため、ぜひご活用ください。
新NISAの基礎知識については、以下の記事をご覧ください。
新NISAを利用して投資するメリット・デメリットのについては、以下の記事が役立ちます。
外国所得税に対する二重課税調整
外国の株式やETF、投資信託などに投資して得られた利益分配金には、外国と国内の両方の所得税がかかることになります。
つまり、所得税が二重課税になってしまいます。
売却益と分配金の税金をクリアしたと思ったら、さらに税金って…
トウシくんがその反応をすると思って、これについてもしっかりと対策を伝えるよ
外国所得税に対する二重課税にならないために、外国税額控除(外国で支払った税金を、日本での所得税から控除できる)制度があります。
2020年1月の税制改正以降、国内上場のETFの分配金に適応となり確定申告も不要。一方、海外に上場したETFで外国税額控除を受けるなら確定申告が必要になるため注意!
ETF(上場投資信託)でよくある3つの質問
ETF投資についてもう少し詳しく知りたいよ
勉強熱心なトウシくんのために、この章ではETFに関するよくある質問をまとめたよ
投資初心者の人はよく考える質問にフォーカスしてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
東証ETFと米国ETFの違いを教えてください。
東証ETFと米国ETFの違いについては、以下の表をご覧ください。
項目 | 東証ETF | 米国ETF |
---|---|---|
上場先と取引時間 | 東京証券取引所、日本時間で取引 | NYSE ArcaやNASDAQ、米国時間で取引 |
取引通貨 | 日本円 | 米ドル |
取扱証券会社 | ほぼすべての日本の証券会社で取引可能 | 取扱いのある証券会社が限られる |
売買時のコスト | 国内株の売買手数料が適用 | 米国株の売買手数料や為替手数料がかかる |
分配金と税制 | 日本円で支払われ 外国税額控除が自動的に処理される | 米ドルで支払われ 確定申告で外国税額控除を申請 |
商品の多様性 | 日本の株式や債券に関連する商品が多い | 非常に多様な商品ラインナップがある |
ETFの運用会社が倒産したらどうなりますか?
ETFの運用会社が倒産したら、これまでの資産はすべて無駄になるの?
ETFの運用会社が倒産した場合、信託財産は運用会社とは別の信託銀行に保管されているよ
つまり、倒産したからといって直接的な影響は受けないってことだね
信託財産は法律により分別管理が義務付けられており、運用会社や信託銀行が破綻しても、債権者による差し押さえの心配はありません。
あなたの資産はETFの運用会社とは別の場所で大切に守られているため、ご安心ください!
米国ETF分配金の確定申告をしないとどうなりますか?
二重課税により損をします!
確定申告しないと、20,315%+投資先国の税率がかかるんだ…
確定申告なんてしたことないし、でも税金をとられすぎるのもいやだし、どうすればいいの?
それなら、新NISAと外国税額控除制度を活用しよう!
これらの制度を活用してETF投資をすれば、確定申告や二重課税にならず、できるだけ多くの資産が手元に入るようにできます。
詳しい内容は本記事の「外国所得税に対する二重課税調整」で解説しているので、まだ読んでいない方はぜひ一読ください。
まとめ:低コストかつ分散投資がしたいならETFがおすすめ!
今回は、これから新NISAで投資を始める初心者に向けて「ETFの基本的な考え方」についてざっくり解説しました。
ETFのメリット・デメリットについて振り返っておきましょう。
メリット
- 分散投資ができる
- 低コストで運用できる
- リアルタイムで値動きが分かる
デメリット
- 市場価格と基準価格の乖離(かいり)がある
- 分配金が自動で再投資されない
株式や投資信託に比べて馴染みのないETFですが、投資初心者が低コストかつ分散投資で運用しやすいメリットがあります。
一方で、市場価格と基準価格に乖離があること、自動で再投資できないことなどのデメリットもあります。
乖離の部分は割り切って、自分で投資先を決められるからむしろメリットだよ
トウシくん、すごく成長したね
株式や投資信託だけでなく、ETFも投資先の選択肢が増え、安全に資産運用できる確率もグッと上がります!
株式と投資信託、ETFの違いについて比較したい人は、以下の記事が役立ちます。
確定申告不要かつ非課税でETFを運用できる新NISAについて詳しく知りたいなら、以下の記事が役立ちます。
新NISAを利用して投資するメリット・デメリットのについては、以下の記事が役立ちます。
投資についてわかならいことがあれば、このブログに質問をしてみてね。
以上、夢みるバクでした!